POPFile 1.1.1 公開

もうおとといのことになるが、POPFile 1.1.1 が公開された。→リリースノート
今回は RC1 が公開されてから 4ヶ月弱。1.1.0 の時に比べれば短かったが、やはりちょっと長くかかってしまったかな。
バージョンは 1.1.0 から 1.1.1 と、内容的にはマイナーバージョンアップなのだが、Windows 版と Mac 版についてはそれぞれ大きな変更がなされた。
Windows 版については、インストーラに含まれる Perl のバージョンが 5.8.9 となり、Windows 2000 よりも以前のバージョンは公式にはサポートされなくなった。手元の Windows 98 で動かしてみたところでは特に問題はなさそうだったが、あくまで「公式には」サポート対象外ということになった。また、細かいところでは、タスクバーアイコンに機能が追加され、「更新チェック」が行えるようになった。次のバージョン(v1.1.2 か v2.0 か??)がリリースされるまでは日の目を見ることはない機能ではあるが、これまでよりも更新の確認がしやすくなったのではないかと思う。ほかには、タスクバーアイコンに存在していた既知の問題が解決したなど、意外に見所は多いように思われる。
Mac 版では、一番のトピックは Snow Leopard に対応したことだろう。Snow Leopard では、Perl のバージョンがあがった(5.10)ため、Leopard までのものとは互換性がなくなってしまった。POPFile 1.1.1 からは、Leopard 以前のためのものと、Snow Leopard 対応のものという二つのインストーラがリリースされることとなった(この対応と検証のためにプラス 1ヶ月ほどかかったのだ)。
全般的な変更点は細かいものばかりだが、個人的にはシングルメッセージビューに新しく追加されたリンク(メッセージ本文や得点に直接ジャンプできる)や、履歴タブで再分類されたもの(reclassified)だけを表示するフィルタが追加されたのがうれしい(というか、以前からの要望であったもののうち、私もほしかった機能を実現したのだが)。
バグは、これも以前からたまっていたものや、1.1.0 のリリース後に報告のあったものなどをいくつか修正した。

また、まだこれは公式なものではないが、Fedora 用の RPM パッケージをテスト中Fedora 10/11、Mandriva 2009 Spring でテストしており、特に問題なく動いているようだが、まずは Fedora の公式パッケージに加えてもらうべくレビュー依頼中。初めて作ったパッケージだけあってまだいろいろと問題があるが、なんとか対応していこうと思う。