インストール

上記でダウンロードしたファイルを順にインストールする。インストールは、基本的にTerminalでの作業となる。Terminalを起動して、「cd (スペース)」と入力し、これから作業したいフォルダをTerminalのウィンドウにドラッグ&ドロップするとそのフォルダへのパスが表示される。ここでEnterを押すと、そのフォルダへ移動して作業することができる。

  • Apple Developer Toolsのインストール

まず最初に開発ツール(Xcode Tools)をインストールしておく。これをインストールしていないと、その後の作業がすべて失敗することになるので注意。

  • MIME-Base64パールモジュールのインストール

Pantherには含まれているので、必要ない)
Terminalを起動して、MIME-Base64モジュールを展開したフォルダに移動する。そして、

perl Makefile.PL
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストールする。

  • Berkeley DBのインストール

Terminalで、Berkeley DBを展開したフォルダ(db-4.1.25とかいうフォルダ)に移動する。そして

cd build_unix
../dist/configure
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストールする。

  • BerkeleyDBパールモジュールのインストール

BerkeleyDBモジュールをインストールする前に、若干下準備をしておく必要がある。これは、(なぜか)Berkeley DBのインストールされる場所が、BerkeleyDBモジュールで指定(想定)している場所と異なっているため。
下準備にはいくつか方法があるのでどの方法をとってもよい。

cd /usr/local/
ln -s BerkeleyDB.4.1 BerkeleyDB

こうすることにより、BerkeleyDBのバージョンによらず、同じ場所を指定すればいいようになる。将来性を考えればこの方法かもしれない。

  • config.inを書き換える

BerkeleyDBモジュールを展開したフォルダに、「config.in」というファイルがあるので、これをテキストエディタなどで開いて修正する。
「#INCLUDE = /usr/local/BerkeleyDB/include」「#LIB = /usr/local/BerkeleyDB/lib」という行があるので、それぞれ先頭の「#(コメントの印)」をとり、「BerkeleyDB」の部分を「BerkeleyDB.4.1」に修正する。また、それぞれの下の方に「#」がない行が存在しているので、ここに「#」をつけてコメントアウトする。

Terminalで、BerkeleyDBモジュールを展開したフォルダ(BerkeleyDB-0.25とかいうフォルダ)に移動する。そして、MIME-Base64モジュールと同じように、

perl Makefile.PL
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストール。パールモジュールのインストール方法はいつもこのやり方になるので、覚えておくと便利かもしれない。

(旧バージョンをインストールしている場合はこの作業は必要ない)
Terminalで、Kakasiを展開したフォルダ(kakasi-2.3.4とかいうフォルダ)に移動する。そして、

./configure --host=powerpc-apple-bsd
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストール。「--host=...」の部分を入れないとエラーが発生するので注意。

  • Text-Kakasiパールモジュールのインストール

(旧バージョンをインストールしている場合はこの作業は必要ない)
Terminalで、Text-Kakasiモジュールを展開したフォルダ(Text-Kakasi-1.04とかいうフォルダ)に移動する。
そして、

perl Makefile.PL
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストール。

  • Encodeパールモジュールのインストール

Pantherには含まれているので、必要ない)
Terminalで、Encodeモジュールを展開したフォルダ(Encode-1.98とかいうフォルダ)に移動する。
そして、

perl Makefile.PL
make
sudo make install
(管理者パスワードを入力)

でインストール。

ここまでエラーなくくることができたら、POPFileを動かすための準備ができた。
まず、POPFileのClassifierフォルダにあるBayes.pmを、日本語パッチの中のPOPFile/0.20.1/Classifier/Bayes.pmで置き換える。
そして、先に作っておいたインストール先フォルダにすべてコピーする。

POPFileをインストールしたフォルダに移動して、

perl popfile.pl

で動作確認をする。もしエラーが出る場合は、エラーの内容を読んで原因を調べ、上記のどれかの作業を確認することになる。

POPFileを管理者権限ではなく、ユーザ権限で動作させたい場合は下準備が必要になる(そのまま動かそうとすると、「Couldn't start the pop3 proxy because POPFile could not bind to the listen port 110」というエラーメッセージが表示される)。
この場合、POP3プロキシとして動作するポートを変更することによって問題を回避することができる。POPFileをインストールしたフォルダにある「popfile.cfg」を開き、「pop3_port 110」と書かれた行を探し、「110」を「20110」などに修正する。