POPFile v1.1.0 RC0 がリリースされる見込み

まだ正式にはアナウンスされていないが、近く POPFile v1.1.0 RC0 がリリースされる見込みだ(リリースノートの草稿(日本語訳))。今回の目玉は、SQLite 3.x 対応と Mac OS Xインストーラ
POPFile ではこれまでバックエンドのデータベースソフトウェアとして SQLite 2.x(DBD::SQLite2)を使用してきたが、POPFile v1.1.0 では SQLite 3.x(DBD::SQLite 1.x)を使うようになった。これまでも(設定を変更すれば)使うことができたが、一部の非互換性によってほとんど使える状態ではなかったのを改善した。もちろん、これまで通り SQLite 2.x を使い続けることもできるが、DBD::SQLite 1.x がインストールされていれば、初めて起動する際にデータベースが自動的に変換される。SQLite 3.x のデータベースは SQLite 2.x フォーマットの同じものに比べて約 3 分の 1 くらいの大きさになるようだ。パフォーマンス面では特に変化はないように思われる。
Mac OS X 版のインストーラは、これまで私が日本語化プロジェクト内で公開してきたものを少し改良したものだ。これまでのインストーラを使っていた方であればそのままアップグレードできるようになっている。
ほかに、Windows 版では、タスクバーアイコンの処理を書き直し、このアイコンが原因で起こるフリーズ問題が緩和された。「POP3 同時接続」を有効にした場合にはまだ問題が起こることがあるようだが、以前のように頻繁にフリーズしてしまうということはなくなったはずだ。また、(あまり使用している方はいないかもしれないが)Windows 版に含まれている popfile-service.exe(POPFile をサービスとして起動させるプログラム)について、ユーザがログオフした際に一緒に終了してしまう問題が修正された。
ということで、(まだ公開されていないけれど)様々な改良、バグ修正が行われているので、ぜひお試しを。

7/7 1:17 追記:公開された