しまなみ海道 1 日目

1 泊 2 日でしまなみ海道走破の旅。70数キロというところなので 1 日でいけなくもないのだけれど、久しぶりなのと電車の時間の都合などから途中で 1 泊するプランとなった。時間も余裕があってゆっくりできるだろうし。新幹線と特急で今治まで向かい、そこで自転車を借りて尾道まで走り、新幹線で帰ってくるという行程だ。
初日は新幹線(のぞみ 1 号)と特急(しおかぜ 5 号)で今治へ。津を出発してから 6 時間くらい。さすがに遠い。今治着は 11 時半くらいだったのだけど、サイクリングターミナルまでのバスの便が悪い(路線バスは 13 時過ぎまで間がなく、観光バスはもう少し早く出るが着くまでに非常に時間がかかる)ため、タクシーで向かうことにした。その前に駅で食事。これから走るので軽くうどん。
サイクリングターミナル(サンライズ糸山)までは 15 分くらいだったかな。料金は 1,760 円。路線バス(330円)に比べれば高いけれど、3 人で乗ればそれほどでもない。それに、今日の時間は貴重なのだ。
事前にサイクリングターミナルに電話したときに、スポーツタイプの自転車は予約がいっぱいになっているということだった。ちょうどいい季節だし、3 連休なので走りにくる人も多いのかしら。が、運良く 1 台だけ残っていた。自転車のレンタル料は 1 日あたり 500 円。それに保証料(借りたところに返しにいけば返却される)が 1,000 円。2 日間借りて、別のところに返すことになるから 2,000 円だ。それから、橋を渡るのに小銭を出すのも面倒なのでサイクリングチケット(50 円× 10 枚綴りになっていて、切り離して使う)を購入。尾道大橋を除くすべての橋を渡ると 500 円となるので、尾道まで渡るとちょうど使い切る計算だ。あとは、無料でもらえるサイクリングマップをゲット。
天気が心配だったのだが、まったく心配がいらないくらいいい天気だ。外にいると何もしていなくても暑い。日焼け止め、帽子、タオルは必須だ。
まずは来島海峡大橋を渡って大島へ。橋はとても高いところにあるのでいきなりのぼりだ。とはいえ、自転車でものぼることができるように傾斜はさほどでもない(その分距離はぐるぐると長いのだが)。これならママチャリでもなんとかなる。しかしいきなりループ橋というのはやられる。ぐるぐる。
橋はとても快適。風も強くなく、ほぼ平坦。景色もすばらしい。島がたくさんあるせいで、海っぽくなく、川か湖のような感じにも見える。あとから知ったのだが、この橋がしまなみ海道の中で最も長いのだ。たしかに長かった。橋の途中から下り坂になっていたのかとても楽だった。最初の上り坂ではちょっと疲れたが、この感じならばさくさく走れそうだ。
ほどなくして大島に到着。料金所(そういえばここだけ人がいたな)で料金(というかチケット)を支払う。200 円。島に着くと、今度は下り坂だ。自転車では橋以外のところは一般道を走ることになるため、そこまでまたぐるぐるとおりていく。下り坂は快適だが、カーブがきついのと、次の橋のところでまたのぼらないといけないのがちょっと。
大島では、海岸沿いではなく島の中央を抜ける道を通る。なんとなく、島の中は平坦な道なのではないかと考えていたのだが、大島についてはそんなことはなかった。3 回くらい上り坂があって、予想していなかっただけにきつかった。途中でタオルを濡らして首にかける。ひんやりして気持ちがいい。
道は自転車が走りやすいように整備されていて、ルート沿いには頻繁に距離表示があってとても親切だ。しかし、見ているとなんか距離の測り方が違うんじゃないかと思うものがあった。後から考えると、基準地点が違った(橋への登り口までか、橋の入り口までか)のかもしれないけれど。大島を縦断して海岸沿いに出てまたしばらく走る。次に渡る伯方島大島大橋が見えてきた。それにしても、また、高いところに。例によってぐるぐると橋までのぼる。今度の橋はかなり短い。
伯方島伯方島といえば塩だ。橋の上からビーチが見えたので渡り終わってからそちらに向かってみると、「塩ソフト」なるものを売っていた(250 円)。これは食べてみなければ。どんな味なのかと思ったが、普通においしかった。塩がいい感じに利いている。暑かったので冷たいものが欲しかったし、ちょうど良かった。
伯方島はちょっとかすめたくらいであっという間に終わってしまった。ほぼ海沿いの道で、坂もほとんどなかった。次は大三島橋を渡って、本日の宿のある大三島だ。
橋をのぼって下って大三島に到着。なんだかいいペースだ。宿にもかなり早くつけそうだ。かなり汗もかいたので先に温泉によっていくことにしよう。それにまだ時間もあるので、宿によって荷物を置いてから、大三島の反対側にも行ってみようかな。
大三島も海岸近くの道でほぼ平坦だった。温泉(多々羅温泉)に向かう道の坂がきつかったくらいか。温泉はルートから少しはずれて 600m くらいのところだったのだけど、途中から結構な坂だった。これはちょっとやられた。多々羅温泉。300 円と安い(石鹸とかは有料)。露天はなし。汗を流してすっきり。また元気が出てきた。
宿は、民宿なぎさにお世話になった。宿に着いたのは 17 時前くらいだったかな。夕食は 19 時くらいから(ちょうど近所でお祭りがあったようで、その仕出しなどで忙しかったみたい)ということなので、その間に島の反対側まで走り、夕焼けでもみながら風呂につかることにした。海洋温浴施設「マーレ・グラッシア大三島」というのがあるらしいので、そこを目的地に。
反対側までは 5km ほどのようなので、往復で 1 時間もあれば十分だろう。宿に荷物を置き、地図も持たずに勘だけをたよりに走る。この道も自転車(と歩行者)専用のルートが整備されていてとても走りやすかった。峠付近はかなりくねくねとしていたけれど。反対側には 18 時前頃に到着。夕日がとてもきれいだ。やはり来てよかった。
露天風呂からもちゃんと夕日が見えた。これはいい。ここは確か 500 円だったかな。さて、だんだん暗くなってきそうなので戻らなくては。
戻り始めて少ししたところでかなり暗くなってきた。これはライトをつけないと。上り坂はともかく、くだりはライトをつけてもあまり前が見えなくて怖い。道に葉っぱがたくさん落ちていたのでそれにも気をつけないと。
宿には 19 時少し前に到着。ちょうどいい時間だ。1 泊 2 食付きで 6,300 円のところを、8,000 円くらいでお願いしていたので結構豪華な食事ができるかなと思っていたのだけど、予想していたよりすごかった。刺身が船に乗って出てくるし、鯛の煮物(あら煮?)も量が多いし。食べ物が多くて苦しくなるくらい食べた。味も良かった。
あとは風呂に入って寝るだけ。朝も早かったし、明日も走らなければいけないから早めに寝よう。何時くらいに寝たのかはっきり覚えてないが、20 時くらいには寝たのだったか。「かなり寝たなぁ」と思って起きたら 0 時半くらいだったし。