POPFile 1.0.1 リリース!
POPFile 1.0.1 がリリースされた。以下、リリースノート。
POPFile v1.0.1 へようこそ
POPFile はナイーブ・ベイズ法を利用したメール分類ツールであり、POP3、
SMTP、NNTP の各プロキシと IMAP フィルタ、ウェブインターフェースで
構成されています。POPFile はほとんどのプラットフォームで、ほとんどの
メールクライアントとともに動作します。このバージョンはバグ修正と小さな機能追加からなるリリースです。この
バージョンはまた、Brian Smith によってビルドされた初めてのリリース
です。
v1.0.0 からの変更点
1. バグフィックス
IMAP がインストールされていない場合、POPFile が起動するときに IMAP
ファイルが見つからないと文句を言うことがなくなりました。IMAP モジュールにおいて、意図せずに unclassified バケツに再分類
されてしまうバグを修正しました。POPFile UI で非常に長い To、Cc、From ヘッダを持つメッセージが
表示された際にセグメンテーションフォルトが起こるバグを修正しました。コーパスのアップグレード処理中にいくつかの警告が発生するバグを修正しま
した。メールメッセージに含まれるべきでないヌル文字に対するチェックを追加しま
した(SQLite の問題を回避するため)。2. POPFile の改善
POPFile のブラジルのポルトガル語の言語ファイルの名称が変更されました。
新しい名前はスペースを含みません。POPFile のログファイルに POPFile が起動、終了したことをあらわす項目
が追加されました。これによりログファイルが読みやすくなりました。ログファイルに含まれる起動メッセージのうち長い行が短い行に分割され、
より読みやすくなりました。IMAP モジュールはサーバへの接続に失敗した際にログメッセージを出力する
ようになりました。メッセージ履歴からのメッセージ削除処理が高速化されました。
3. インストーラの改善
インストール済みの POPFile をアップグレードするとき、インストーラは
既存の SSL サポートファイルをアップグレードすることをすすめるように
なりました。インストーラと NSIS で作られたすべてのプログラムは最新の NSIS
コンパイラと新しいダウンロードモジュールでビルドされました。これにより、
ウィルス対策ソフトによる誤った警告が減少するはずです。最新バージョンの SQLite コマンドラインユーティリティが含まれました。
4. UI の改善
Wiki へのリンクが改善されました。
5. その他の変更点
(古くなった)マニュアルはもうアーカイブには含まれていません。
POPFile のすべてのドキュメントはオンラインにあり、
http://getpopfile.org/docs/JP で読むことができます。
ダウンロードできる場所
http://getpopfile.org/docs/JP:Download
POPFile をはじめて使う
POPFile をインストールして使用するための導入手順書としてクイック
スタートガイドが用意されています:http://getpopfile.org/docs/JP:QuickStart
SSL サポートはインストーラのオプションコンポーネントのひとつとして提供
されています。SSL サポートオプションが選択された場合、インストーラは
インストール時に必要なファイルをダウンロードします。POPFile のインストール時(あるいはアップグレード時)に SSL サポートを
選択しなかった場合、あるいはインストーラが SSL ファイルをすべてダウン
ロードすることができなかった場合は、「プログラムの追加と削除」の
POPFile エントリを使って SSL サポートを追加インストールすることができ
ます。
クロスプラットフォーム版を使用する場合
POPFile は CPAN にあるいくつかの Perl モジュールを必要とします。以下の
モジュールが必要になるでしょう:Date::Parse
HTML::Template
HTML::Tagset
DBD::SQLite2
DBI
TimeDateCPAN から Bundle::POPFile バンドルを取得することにより、POPFile が必要
とするすべてのモジュールをインストールすることができます。POPFile wiki のインストール手順を参照してください:
http://getpopfile.org/docs/JP:HowTos:CrossPlatformInstall
日本語処理が必要なユーザーは、使用したい日本語パーサによってプログラム
や Perl モジュールを追加インストールする必要があるでしょう。これらの
インストール方法についての情報は、POPFile wiki を参照してください:http://getpopfile.org/docs/JP:HowTos:CrossPlatformInstall
クロスプラットフォーム版に関する既知の問題
現在のバージョンの SQLite (v3.x) は POPFile と互換性がありません。
データベースにアクセスするために DBD::SQLite2 を使用しなければなりませ
ん。Windows 以外のプラットフォームで SSL を使用する場合、IO::Socket::SSL
v0.97 もしくは v0.99 を使うべきではありません。これらは POPFile と
互換性がないことがわかっています。正しく動作する IO::Socket::SSL の
最新バージョンは v1.13 です。
Windows 版に関する既知の問題
1. タスクバーのアイコンによって POPFile がフリーズすることがあります。
ある環境において、メールをチェック、ダウンロードしている間にタスクバー
のアイコンのツールティップスを表示させようとしたり、アイコンの上に
カーソルをあわせたりすると POPFile がフリーズすることがあります。この
問題の正確な原因はまだわかっていませんが、あるビデオカードと関係して
いるかもしれません。この問題が起こる場合、タスクバーのアイコンを無効に
してください。この問題のため、IMAP モジュールを利用するユーザーにはタスクバーの
アイコンを無効にすることをおすすめします。メールクライアントを使って
POP3 接続をする場合よりも、気がつかないうちにフリーズが起こる可能性が
高いと考えられるためです。2. Windows で複数のメールアカウントのメールを同時にチェックしたい。
Windows で Perl の新しいプロセスを起動するのには長い時間がかかるため、
デフォルトでは Windows のための最適化が有効になっています: メール
プログラムが POPFile に接続すると、POPFile はそれを「親」プロセス内で
処理します。これにより、すぐに接続が行われ、メールのダウンロードが非常
に早く始まります。しかしこれは一度にひとつのサーバからしかメッセージを
ダウンロードすることができないということを意味します(最大で 6 つまで
の接続が待ち行列に並べられ、届いた順番に処理されます)。そして、メール
をダウンロードしている間は UI を使用することはできません。この動作を無効にすることができます(そうすれば同時に UI を使用すること
ができ、好きなだけメール接続を行うことができます)。UI の設定パネルで
「POP3 同時接続の許可:」が「はい」になっていることを確認してください。
あるいは、コマンドラインから --set pop3_force_fork=1 を指定します。デフォルトの動作(POP3 同時接続不可)では、いくつかのアカウントを
チェックした際にメールクライアントが時間切れになる可能性があります
(POPFile は一度にひとつのアカウントしか処理しないため、すべての
アカウントを処理するのにしばらく時間がかかるのです)。
SSL サポートを使用する場合には、デフォルトの設定(POP3 同時接続不可)
を使用しなければいけません。そうでないと POPFile はクラッシュします。
v1.0.0 のリリースノート
v1.0.0 より以前のリリースからアップグレードする場合はより詳しい情報を
得るために v1.0.0 のリリースノートをお読みください:http://getpopfile.org/docs/JP:ReleaseNotes:1.0.0
寄付
POPFile を支えるために、「Donate!」ボタンをクリックして苦労して稼いだ
お金を私に寄付してくれたすべての方々に感謝しています。また、パッチの
提供や機能の要望、バグ報告、ユーザーサポート、翻訳などを行うために時間
を割いて協力してくれた方々にも感謝します。http://sourceforge.net/forum/forum.php?forum_id=213876
謝辞
POPFile に貢献してくれたすべての方々にとても感謝しています。
John.