POPFile 1.1.1 RC5 公開

POPFile の次バージョンのリリース候補版である、POPFile 1.1.1 RC5 が公開されている。変更点はリリースノートの草稿を参照。
今回のバージョンは、バージョン番号からもわかるように細かい機能追加やバグフィックスなどが中心。機能追加については、SourceForge.net 時代に要望のあったものからいくつかを実現した。IMAP モジュールを使用している私にとっては、「再分類されたもの」だけを表示する機能が欲しかったのでこれも追加。
Windows 版では、インストールされる Perl のバージョンが ActivePerl 5.8.9 build 826 に変更された。これによって、今回のバージョンから、Windows 95、98、Me、NT での動作は保証されないことになる(ActivePerl のサポート対象から外れることになるため)。が、手持ちの環境で試してみた限りでは、Windows 98 でも問題なく動作しているようだ。
Windows 版ではほかに、タスクバーのアイコンに更新チェックの機能が追加された。UI のセキュリティタブで「更新自動チェック」を有効にしている場合、1日に一度新しいバージョンがリリースされているかどうかをチェックし、更新バージョンがあれば、アイコンが変更され、バルーン表示が行われるようになった。
また、インストーラWindows 7 に対応し、Windows 7 RC にインストールした際に「正しくインストールされなかった」という警告(こんなの)が出ていたのが修正された。
ほかには、非常に大きなデータベースを使用している場合、再分類などに時間がかかっていた問題を修正した。v1.1.0 でバックエンドデータベース、SQLite のバージョンを 3 にあげたのだが、この変更によって、パフォーマンスが一部低下してしまった。今回のバージョンではそれを改善し、v1.1.0 以前よりも高速化された。
バグ修正はどれも細かいものばかりだが、以前からたまっていたものや、v1.1.0 の公開以降に報告されたものを修正した。リリースノートには書いていないが、Mac OS X 版で、Gmail のサーバへの接続に失敗することがある問題についても、対処を加えている。
リリース候補版について、テストに協力いただける方を引き続き募集中。テストされた方は、動作した/しないに関わらず、上記フォーラムへ報告してほしい。
v1.1.1 で実現を予定していた機能についてはすべて完成しており、特に問題となるような報告は今のところないため、正式版のリリースも近いと思う。ほかに、Windows 版のポータブルバージョン(USB メモリとかにインストールできるもの)や、Linux 版(FedoraRPMDebiandeb)なども計画されている(Linux 版もテスト中だが、公開は正式版のリリース後になる予定)。