Google Maps API

Google Maps API が公開された。これまでも Google Maps の機能を使ってその上に他のデータを重ねてしまうということができたのだが（規約違反だけど）、今回からその方法がオープンになり、誰でも簡単に Google Maps の上に自分で作ったデータを重ねあわせて使うことができるようになった。
早速試してみると、単に地図を表示するだけであれば非常に簡単（サンプルをコピーするだけ）に実現できてしまった。地図上にアイコンや折れ線を表示するといった機能もサンプルを見ながら作っていけばそれほど難しくはない。ということで、自分で持っているデータからなにができるだろうと試してみた（Safari でのみ動作確認。他のブラウザでは一部うまく動かないかも）。
作ってみたものは、昨年、一昨年とアメリカに行ったときに GPS で記録してきた位置データとトラックデータを地図上に表示するという単純なもの。XML からデータを読み込むサンプルを参考にしながら写真を追加するなど若干手を加えてみた。また、トラックデータについては、POT ファイルから XML に変換する簡単なスクリプトを作成し、折れ線表示機能で地図上に表示させてみた。どのくらいちゃんと表示されるかわからなかったのだけど、トラックログも一部飛んでしまっている以外はほぼ道に沿っていていい感じだ。地図上に線が表示されたときにはちょっと感動してしまった。
こうやって自分で作ったデータと地図を重ねあわせてみると、今までどこがどこやらと思っていた地図が「ああ、ここを通ったのか」と妙にわかったような気になってくる。これは地図つきの旅行記を作るのに絶好のツールではないか。こんなことができるなら、もっと位置のわかる地図をたくさん撮っておけばよかったなぁ。
今回作ってみたサンプルでは、静的な XML を 3 つ読み込んでいるだけだけど、サーバ側のアプリケーションと連動してこの XML を動的に生成するようにすれば旅行記作成支援ツールだとか地図つきの掲示板だとかもそれほど苦労なく作れてしまいそうだ。どんな使い方ができるのか、あれこれ考えてみたい。JavaScript を覚えないとなぁ……。