Plua でお手軽開発

前回、OnBoardC で何か……と書いたけれど、サンプルをコンパイルして動かしてみたくらいでほとんどなにもできず。代わりに、Plua という開発環境を見つけ、その手軽さにはまりつつある。
Lua という言語自体今回初めて知ったのだけれど、結構歴史のある言語らしい。アプリケーションを拡張するための軽量プログラミング言語といういうだけあって覚えやすそうだ。リファレンスマニュアルなども日本語に翻訳されていて、必要な情報を得るために不自由はなさそう。
Plua は LuaPalm OS 上に実装したもので、インタプリタとして実行するだけでなく、コンパイルしてアプリケーションを作ることもできる(アプリケーションの実行にはランタイムが必要)。また、Lua がサポートしている関数に加えて、Palm の UI などを操作するための Plua 独自の関数が定義されている。これによって、ボタンを作成したり、画面に線を引いたり……ということが可能になっている。
中でも気になったのは、TCP/IP を簡単に扱えそうなこと。ドキュメントによれば、openfile 関数の引数に "tcp:host:port" を指定するだけで TCP ソケットを作成することができる。あとは read や write 関数で読み書きするだけ。これはおもしろそう。
ということで早速サンプルを作成してみた。openfile の第 2 引数に何を指定したらいいのかわからず試行錯誤することになったが、一応は一通り動くものができた。内容は Web ブラウザの出来損ない(HTTP でひっぱってきたものをそのまま出力するだけだからそこまでも至っていないかも知れないが)のようなものだけれど、これだけの行数のプログラムでこういうのが作れるというのはすばらしい。
しかしかなりマイナーなのか、日本語での情報源はほぼ無いに等しい状態。せっかくいい環境なのになんだか残念なので、とりあえず自分の勉強もかねてドキュメントの翻訳を始めてみた。まだほとんど進んでいないけれど、使ってみた機能やチュートリアルあたりから順次進めていこうと思う。