iCab 3.0 Beta

しばらく登録ユーザ向けに限定で公開されていた iCab 3.0 Beta が一般公開された。
大きな変更は、CSS2 対応となったことだ。これによって、これまでうまく表示されなかったサイトがちゃんと表示できるようになった。これでようやく「今時の」ブラウザの仲間入りといったところだろうか。
他に見た目上の変化としては、これまで独自のコントロールを利用していたボタンやポップアップメニューが、Aqua インタフェースに変更された。この影響で私のマシンではちょっと重たくなってしまったが(まだスピードの最適化はされていないようなのでこれから改善されるのかも)、Mac OS X らしい見た目になったことはよいことだと思う。細かいところでは、title 属性に対応(Mac OS X のみ)し、マウスカーソルをあわせると title 属性の内容がポップアップ表示されるようになったのもうれしい(POPFile 0.23 で計画されているツール・ティップスにも対応できる)。
日本語まわりでは、フォームのテキストボックスに日本語をインライン入力できるようになった。これまで Mac OS X では、テキストボックスに日本語を入力することすらできなかったのだからこれは大きな進歩だ(というか今までがひどすぎたのだが)。ツールバーからの検索における日本語対応は、現時点ではできていないようだ。
CSS2 対応によって普通に使えるようになったのは大きい。しかしなにより、愛用していたソフト(あえて過去形にしているのは、最近は Camino をメインブラウザにしていたから)が進歩することをやめていないというのはうれしいものだ。