続・iBook G4

gettext やら kakasi やら namazu などのインストールも無事すんで、環境はほぼ移行できた(SDL_mixer で使う libvorbis のインストールがうまくいかないが……)。
しかし、問題が何もないという訳でもない。なぜか AirMac 経由のネットワークが遅い。常に遅いという訳でもないところが不思議なのだが、時々ひっかかったように遅くなる。同じ条件(AirMac カードと AirMac Express カードの違いはあるが)のはずの Dual USB では問題はないだけにますます不思議だ。設定もそのまま引き継いだから同じはずなのだけど、なにかまずいところがあるのだろうか。もしや、802.11g へ移行せよとの啓示なのか?
ほかに昨日から使っていて気がついた点をいくつか。まず、これは最初に起動したときに驚いたのだけど、起動時やスリープからの解除時にコンボドライブがものすごい音を立てる。インストール DVD をつっこんだときにもすごい音だったが、こんなものなんだろうか。システムプロファイラによれば、「MATSHITACD-RW CW-8124」というドライブらしい(ちなみにハードディスクは「FUJITSU MHV2100AT」だった)。あと、スロットローディングのドライブを使うのは初めてなのでまだいまいち慣れない。トレイ式の方が好きかも。
パームレストはやはり熱くなるが、Dual USB ほどはひどくない。Dual USB では動かしている間ファンが回りっぱなしだったが、新 iBook では、ある程度熱くなるまでは回らないようだ。また、ファンの音も(Dual USB に比べれば)静かだ。熱については、下に金属製の網を置いているおかげかもしれないが、普通に使う分にはやけどの心配はなさそうだ。
Xbench 1.2 でベンチマークもとってみた。以下、その結果(かっこ内は Dual USB。値は、G5 Dual 2.0GHz を 100 とした相対値)。

  • Results 31.67 (7.34) 4.3x
  • CPU Test 53.48(10.62) 5.0x
  • Thread Test 53.36(20.19) 2.6x
  • Memory Test 24.86 (4.12) 6.0x
  • Quartz Graphics Test 48.53 (12.60) 3.9x
  • OpenGL Graphics Test 65.25 (32.17) 2.0x
  • User Interface Test 12.57 (2.78) 4.5x
  • Disk Test 35.85 (10.18) 3.5x

トータルでは 4.3 倍と結構差が開いた。これは体感できる訳だ。CPU では 5.0 倍と、単にクロック数を比較した 2.66 倍よりさらに倍くらいの差となった。これが G4 と G3 の差ということか。CPU Test では、GCD Test で 105.79 と、G5 を上回るスコアを記録。整数の演算は得意だということか。
グラフィック関係はもっと差が出るかと思ったが、そうでもなかった。特に OpenGL では 2 倍の差しかなく、3D 処理においてはそれほど違いはないようだ(とはいえ、Dual G5 と比べても 6 割くらいのスコアが出ているのだから十分なのかもしれないが)。UI は 4.5 倍で、これがおそらく快適さに現れているのだろう。それにしても、ここのスコアが 12.57 ということは、Dual G5 はこの 8 倍も速いのか。それはすごいなぁ。他でそれほど大きな差が出ている訳でもないのにここだけ大きく差を付けられるということは、それだけ最適化が進んでいるということなのだろうか。